スポーツメディカルセンター

「スポーツメディカルセンター」では、スポーツや肉体労働に伴って起きた各種障害を対象とします。

障害としてはスポーツや労働に伴ったオーバーユース(使い過ぎ)により生じ、痛めてしまったエピソードがはっきりせず、「気づいたら痛かった」などというものが多いです。
また、脱臼したりひねったりと受傷したエピソードがはっきりある場合でも、その後なかなか症状が改善せず、関節の不安定な感じ、ひっかかる感じなどが慢性的に継続してしまうといった場合もスポーツ整形外科の対象疾患となります。

こんなことありませんか?

スポーツ整形外科ってなに?

整形外科分野の一つで「スポーツに伴って起きた様々な障害」に対して治療を行うことをメインとしています。スポーツ中の怪我・不調・違和感などは、趣味で楽しんでいる方からトップアスリートまで、どんな方にも起こり得ます。そのとき一瞬感じた不調も、長年見過ごしているといつかの大きな怪我に繋がりかねません。痛みなく復帰できるように、また、いつまでも健やかにスポーツをできるように、専門医が皆様をサポートします。

当科の特長

水泳・陸上・ダンス・野球などの競技のサポート活動を中心に行っている医師が在籍しております。
トップレベルのアスリートから趣味でスポーツを楽しんでいる方まで、皆様がもう一度痛みのない状態でスポーツに復帰するためのお手伝いを心掛けています。
スポーツ整形の分野では、競技復帰・継続を目指し、まずリハビリを中心とした保存的治療をしっかりと行なって機能の改善を図り、その後必要であれば手術というケースが大半です。
手術が必要となった場合には、体への普段が少ない関節鏡視下手術(膝・肩・足関節)を中心に対応しております。リハビリ部門とも協力して、一人ひとりの方にベストな治療を目指していきます。
また、ドーピングに関するご質問がございましたらお問い合わせ下さい。
スポーツ活動を長く継続できるよう、手助けとなるような治療を目指してまいります。

休診代診

現在、予定されている休診はありません。

担当医表

夜間・休日診療のご案内

2024年4月17日からの外来担当医表(PDF版のダウンロード)

[受付]外来受付1

すべて予約優先

女性医師

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午前

齊藤 計太

山本 晶也

担当医

福田 宗弘

スポーツ整形

元島 清香

スポーツ整形

枝光 優

岩本 直之

脊椎外来

田中 雄二

早川 恵司

脊椎外来

阿部 瑞洋

1.3.5週

担当医

※9:30診察開始

担当医

担当医

2.4週

齊藤 計太

島峰 聡

山本 晶也

人工関節外来

担当医

島峰 聡

担当医

福田 宗弘

スポーツ・人工関節外来

渡辺 正紀

担当医①

※1

担当医②

※1

担当医

※2

午後

岩本 直之

脊椎外来

角田 佳彦

島峰 聡

可知 芳則

スポーツ整形

早川 恵司

脊椎外来

田中 雄二

島峰 聡

可知 芳則

スポーツ整形

装具外来

14:00~16:00

元島 清香

スポーツ整形

担当医

担当医

及川 久之

人工関節外来
診察15:00〜
第1水曜のみ休診

平尾 雄二郎

脊椎外来

角田 佳彦

人工関節外来

國枝 裕介

枝光 優

担当医

可知 芳則

スポーツ整形

平尾 雄二郎

脊椎外来

装具外来

14:00~16:00

夜間

※1 土曜日午前・担当医①②

第1土曜⇒枝光/担当医
第2土曜⇒元島/小武海
第3土曜⇒担当医/大橋
第4土曜⇒島峰/担当医
第5土曜⇒島峰/担当医
※装具外来:【火曜日】14:00~16:00 【第1・3水曜】9:00~12:00 【金曜日】14:00~16:00

対象とする主な病気・症状

異常を感じたら早めの対応が大切です。お気軽にご相談下さい。

  • 半月板損傷
  • 前十字靭帯損傷
  • 各関節の脱臼
  • 肩の腱板損傷
  • 腰椎椎間板ヘルニア

実施している検査・治療方法

関節鏡視下手術

関節に1センチ以下の小さな穴を数カ所開け、先端にカメラレンズとライトがついた細い管=関節鏡や、その他の器具を関節に刺入して行う手技です。指用の関節鏡は直径わずか2ミリ。レントゲンやMRIで は見えない微細な病変を確認する検査にも使 われます。創口が小さいので痛みや出血が少なく、 回復も早いのが利点ですね。一番多い症例は、 膝の半月板損傷」の手術でしょう。半月板は膝 の関節軟骨の間に挟まっている2枚のクッション。軟骨繊維でできており、血管が通っていないので自己再生はできません。損傷部位を縫合したり、 除去する手術が行われます。

膝の前十字靭帯損傷の再建手術

前十字靭帯が断裂しても、立ったり歩 いたりの普通の動作に影響はありませんが、激しいスポーツでは膝関節 に負担が大きいため、膝の近く にある別の鍵を使って再建します。他にも各関節の脱臼や肩の腱板損傷、また損傷した軟骨の破片が関節内に残り、やがて大きくなって関節の動きを妨げる 「関節ネズミ」の除去などがあります。

活動・メディア掲載

スポーツのケガなら「スポーツ整形」にお任せ

元島清香医師のインタビュー記事
IMSグループ広報誌「マイ・ホスピタル」より
最新の治療と、復帰のためのリハビリを提供。スポーツのケガなら「スポーツ整形」にお任せ!

スポーツ選手を悩ませるケガや故障。その原因とメカニズムを熟知し、最新の治療法から再発を防ぐトレーニングまで提供できるのが「スポーツ整形」の専門医です。ロンドン五輪と仁川アジア大会水泳競技帯同ドクターを歴任した高島平中央総合病院整形外科の元島清香先生に、ケガの克服をめざす臨床現場の実践について伺いました。

金岡恒治早稲田大学スポーツ学術院教授(左)とロンドン五輪の水泳会場にて
仁川アジア大会。プールサイドで水球選手の鼻出血について対応。
スポーツのケガを克服し、復帰をめざす治療を

―― 先生のご専門は「スポーツ整形」と伺いました。一般の「整形外科」とはどう違うのでしょうか?

元島医師 私たちの目標は、ケガや故障を負ったスポーツ選手が一日も早く、安全に競技に復帰し、以後も安心して継続できるよう、治療方針を組み立て、リハビリをサポートすることです。一般の整形外科では大事をとって「練習は当分休みなさい」「もうスポーツは諦めなさい」と言うことがありますが、十分な説明がないと、プロの選手に限らず、試合を控えた生徒さんも、一般のスポーツ愛好家も簡単に納得しません。内緒で再開して悪化させることもある。
私たちは患者さま一人ひとりの希望を聞き、コンディションを診ながら、無理のない復帰のタイムスケジュールを示すようにしています。同時に本当に復帰が難しいときは、心を鬼にして説得することもあります。

―― スポーツについて詳しくないとできませんね。

元島医師 スポーツ医用工学といって、3Dカメラを駆使し、さまざまな競技の動きを解析する研究があるんです。体のどこにどの程度の負荷がかかるのか、その結果どんな障害が起こりうるか、データ化が進んでいます。整形外科医の協力を得て、ケガの原因分析も行われています。それらの成果が臨床現場に生かされるようになりました。
スポーツ障害は突発的な事故(外傷)より、使い過ぎによる疲労骨折や軟骨損傷、筋肉・腱の断裂、炎症(障害)のほうが多いのです。その人の体質=骨や関節、筋肉の強度や柔軟性などにも左右されます。
スポーツ整形ではケガの治療とリハビリだけでなく、故障を起こしにくい体を作るトレーニングにも力を入れています。再発を防ぐことが大切ですから。

脛骨疲労骨折の手術
20歳のバレリーナ(女性)。左足の脛骨を疲労骨折したため(矢印)、チタン製の髄内釘(ずいないてい)を挿入して補強した。

―― 治療のあと、リハビリテーションルームで行うのですね。

元島医師 理学療法士と一緒に、患者さまに合わせた強化メニューを作って指導します。
本当は練習から立ち合い、ケガを予防することがスポーツ整形の理想ですね。私は学生時代に水泳に打ち込んできましたから、ケガの辛さと克服する苦労は身に沁みてわかります。

―― その経験を生かされ、ロンドン五輪や仁川アジア大会の水泳競技帯同ドクターとして活躍されていらっしゃるのですね。

元島医師 はい。選手たちのメンタルケアにも心を砕きました。
トップアスリートのメンテナンスも重要な仕事ですが、外来にいると成長期の小中高生の故障が心配です。指導者に医科学的な知識が不足しているため、痛みを我慢していたり、部活の上下関係で無茶な練習を強いられたり。
オスグッド・シュラッター病といって、脛骨の成長軟骨が膝蓋腱に引っ張られてダメージを受ける、この時期に特有の疾患もあります。 10代前半までは体への負荷が偏らないように、3種類ほどのスポーツをマイペースで楽しむ方がよいのですが……。地域スポーツや学校スポーツに対する啓蒙活動も疎かにできません。

オスグッド・シュラッター病

成長期の10~15歳ごろに発生する疾患。膝を曲げるとき、膝蓋腱に引っ張られて脛骨結節に負担がかかるため、結節にある成長軟骨が損傷を受けて剥離することがある。写真は12歳の男児。

―― 健康のためのスポーツで、ケガをしては本末転倒ですね。

元島医師 メタボリック症候群と言われた中高年の方が、体重を落とそうといきなりランニングを始め、膝を壊して来院される例も目立ちます。肥満の上に、筋力と骨密度が低下しているのですから当然ハイリスク。専門のトレーナーに、自分に合ったメニューを組んでもらいましょう。
スポーツをする方は、ウォーミングアップやクールダウンを丁いね寧いに行う、疲労が溜まったら休息する、バランスのいい食生活を心掛けるなど基本をきちんと守ってください。
ケガを防ぐには「体幹」の筋肉を鍛えるトレーニングがおすすめです。腰痛にも効果的。イタリア・セリエAで活躍するサッカーの長友佑都選手の本『体幹トレーニング』がヒットしていますが、初心者でも取り入れられるメニューがあります。

―― 幅広い層が対象なのですね。

元島医師 ご高齢の方には「転倒予防体操」を推奨しています。転んで大腿骨頸部などを骨折し、数週間ベッドで過ごすと、そのまま寝たきりや要介護になるケースが多いのです。スポーツ整形の先駆者、武藤芳照東大教授が考案されたもので、各自治体でも教室が開かれていますよ。まさに転ばぬ先の杖。

元島先生おすすめの体幹トレーニング
注目の再生医療と関節鏡視下手術

―― スポーツ整形の分野で注目されている治療はありますか?

元島医師 再生医療を活用した軟骨移植手術です。対象は主に「離だ断んせ性い骨軟骨炎」という膝や肘の関節軟骨の一部が壊死して剥がれる疾患で、成長期の子どもに発症します。肘だと少年野球のピッチャー、膝では陸上やジャンプ系の競技に多いですね。関節が痛んで、真っすぐ伸ばせません。 以前は健康な膝軟骨の一部を切除し、病変部に移植していましたが、現在は抽出した極めて微量の膝軟骨を、必要量まで培養・再生することが可能になりました。当院も2015年春にはスタートする予定です。

―― 関節鏡視下手術も盛んに行っていると伺います。

元島医師 これは関節に1cm以下の小さな穴を数か所開け、先端にカメラレンズとライトがついた細い管=関節鏡や、その他の器具を関節に刺入して行う手技です。指用の関節鏡は直径わずか2mm。レントゲンやMRIでは見えない微細な病変を確認する検査にも使われます。創口が小さいので痛みや出血が少なく、回復も早いのが利点ですね。 一番多い症例は、膝の「半月板損傷」の手術でしょう。半月板は膝の関節軟骨の間に挟まっている2枚のクッション。軟骨繊維でできており、血管が通っていないので自己再生はできません。損傷部位を縫合したり、除去する手術が行われます。
膝の「前十字靱帯損傷」の再建手術もスポーツ選手に多い外傷です。前十字靱帯が断裂しても、立ったり歩いたりの普通の動作に影響はありませんが、激しいスポーツでは膝関節に負担が大きいため、膝の近くにある別の腱を使って再建します。
最近ではフィギュアスケートの髙橋大輔選手が受けましたね。術後1年、バンクーバー五輪で見事銅メダルをとりました。
他にも各関節の脱臼、肩の板損傷。損傷した軟骨の破片が関節内に残り、やがて大きくなって関節の動きを妨げる「関節ネズミ」の除去などがあります。

関節鏡視下 前十字靱帯(ACL)再建術

―― 腰椎椎間板ヘルニアもスポーツ選手に多いとか。

元島医師 これも低侵襲な内視鏡下手術が進化し、予後は良好です。
痛みや違和感があったら、我慢せず早めにスポーツ整形を受診してください。治療の選択肢はどんどん増えていますし、スポーツをライフワークとしたい方の心強い味方となります。

所属医師

スポーツメデイカルセンター長
元島 清香 (モトジマ サヤカ)

整形外科、スポーツ整形外来

専門分野 スポーツ整形
略歴 日本大学 平成9年卒
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
その他 2012年 ロンドン五輪 水泳競技帯同ドクター
2014年 仁川アジア大会 水泳競技帯同ドクター
2017年 世界水泳ブダペスト 水泳競技帯同ドクター

可知 芳則 (カチ ヨシノリ)

整形外科、スポーツ整形外来

専門分野 スポーツ整形
略歴 千葉大学 平成12年卒
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
その他 Tornier Reversed Shoulder Arthhroplasty Training
2014年 仁川アジア大会 野球競技チームドクター
2015年 WBSCプレミア12野球日本代表チームドクター
2017年 WBC日本代表チームドクター

福田 宗弘 (フクダ ムネヒロ)

整形外科、スポーツ整形外来

専門分野 整形外科一般
略歴 日本大学 平成25年卒
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

野球肘ドック

野球肘(ひじ)ってなに?

投球動作によって肘に起きる障害の総称をいいます。野球肘には大きく分けて内側型、外側型、後方型とあり、「外側型」野球肘である「離断性骨軟骨炎」では痛みなどの症状が出たときにはすでに重症化している場合が多く、長期間の投球制限や、手術まで必要になってしまうこともあります。
当院の野球肘ドックはその離断性骨軟骨炎を早期に発見することを第一の目的とします。

頑張る小中学生の皆さまが野球肘によって野球を断念することのないよう、症状が出る前に見つけることが重要です。
日々の充実した練習のため!大切な大会に備えて!将来のために!当院で野球肘ドックを受けてみませんか?詳細はこちらからご確認ください。

概要・受診方法

実施日時 第2・4火曜日
16:30〜
対象 小・中学生
※ 高校生は応相談
検査費用 7,000 円(税込)
※ 保険適応外となります
1. お電話またはホームページより
ご予約【完全予約制】

電話でのご予約

03-3936-7451

[平日]8:30〜17:00[土曜日]8:30〜12:00
担当:野球肘ドック担当係

ウェブ申込みはこちら

  • お名前からメールアドレスまでをご入力ください。
  • お問い合わせ内容欄に「野球肘ドック希望」とご記入ください。
  • その後、担当よりメールまたはお電話にて予約確定の連絡をさせていただきます。
2. 当日のご来院、検査
  • 当日は必ず保護者の方のお付き添いをお願いします。
    やむを得ずお付き添いができない場合は、後日改めてご予約をお取りいただきます
  • 予約時間に総合受付へお声がけください
  • 服装:動きやすい運動服
  • 事前に問診票と同意書をプリントアウトし、ご記入いただきますと当日がスムーズになります
3. 検査結果は2週間以内に
ご自宅へ郵送します
  • 結果により診察が必要となった場合は、予約をお取りいただいた上で保険診療で承ります

専門外来

〒175-0082 東京都板橋区高島平1-73-1
電話番号
03-3936-7451(代表)
FAX番号
03-3937-7314

病院までのルート検索

都営三田線西台駅下車徒歩5分