椎間板内に酵素(コンドリアーゼ)を含んだ薬剤を直接注入して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱める方法です。当院では、この椎間板内酵素注入法にヘルニコアという薬剤を使用します。
背骨と背骨の間のクッションの役割を持つ椎間板の内部には、髄核という組織があります。この髄核が後方に飛び出て、神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。
当院では、内視鏡下で飛び出たヘルニアを抽出するのが最もスタンダードな治療法ですが、ヘルニコアはヘルニアを起こしている髄核に直接注射して行います。
髄核には保水成分が豊富にあるため、ヘルニコアを髄核に注射することで、有効成分のコンドリアーゼが髄核内の保水成分を分解し水分による膨らみを和らげます。結果として神経への圧迫が改善し、痛みや痺れなどの症状が軽減すると考えられています。
手術名 | 椎間板内酵素注入療法 |
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入院日数 | 1~2日 |
傷の大きさ | 針の穴 |
麻酔 | 局所麻酔 |
保険適用 | 可能 |
1、すべての腰椎椎間板ヘルニアの方が対象となる治療法ではありません。治療の可否については医師に相談してください。
2、過去にヘルコニアによる椎間板内酵素注入療法を受けた方は、再度この治療法を受けることができません。
3、以下に該当する方は治療前に必ず医師に相談してください。
手術台にうつぶせで寝ていただき、X線をみながら該当する椎間板に針を刺して薬剤を注入します。
手技自体は順調に進めば消毒から麻酔も含めて15分程度で終わります。
注射直後は薬による副作用がないかなどを確認するためにしばらく安静にしていただきます。